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コーヒーの歴史
広く世界で親しまれているコーヒー。その歴史は古く、もともとは薬として扱われてきた。
最も古くコーヒーのことを記述してあるものは西暦900年頃までさかのぼり、ラーゼスというアラビア人医師が野生に生えていたコーヒー実から種子取り出し煮出してできる黄褐色の煮汁を病人に飲ませ薬として使用していたとかかれている。ラーゼスの臨床結果をまとめた文献のなかの記述にコーヒーの効用は利尿作用があり消化促進、強心効果を掲げている。
その後もイスラム教徒である医師アヴィセンナも同様の効果を認めており口当たりがよく、個人差はあるが眠気を覚まし、体の各部分の強化、皮膚にも効果があり、薫り高い一級品として単なる嗜好品ではなく薬として扱っていたことを伺わせる。
またコーヒー誕生の伝説として古く、有名なのは西暦1258年頃の、シークオマールの伝説と呼ばれているもの。アラビアのモカの街で疫病が流行しているときにシークオマールというイスラム教の聖職者が、祈祷によりたくさんの人々を救った。そしてモカの王様の娘も病気から救ったのだがシークオマールはこの娘に恋をしてしまう。これが王様に知られてしまいオウサブという山奥の地に追放されてしまった。食べ物もないその地で彼はとても美しい羽を持ち、美しく鳴く小鳥達が赤い木の実をついばむのを見つける。シークオマールはその実をスープにして飲んでみた。するとたちまち元気が出て心も体も生き返った。そしてその後、この実をモカに持ち帰り薬のスープとして人々に飲ませ病気を治し救った。人々はこの木の実を見つけ出したシークオマールを聖者として崇拝した。
これがコーヒーの始まりで今は嗜好品として揺るがないものとなっている。
また、国によっては薬として愛飲されている。
コーヒーと健康
コーヒーは古くは薬として使われていただけに体にあらゆる影響をあたえる。 コーヒーの主成分として一番よく知られているのはカフェインではないだろうか? カフェインはコーヒーに限らず、緑茶や紅茶、コーラやココア、ウーロン茶など様々なものに 含まれている。その効果もよく知られているように「眠気覚まし」の効果を発揮する。 カフェインは眠気を覚まし、集中力を高め、運動能力・作業能力を向上させ、利尿作用を促し自律神経の働きを活発にさせる。
近年、注目を浴びている成分のポリフェノールも、コーヒーにはたくさん含まれている。コーヒーポリフェノールの量はカフェインよりも多く、焙煎した際に出る 香りや苦味、褐色のもととなるクロロゲン酸を構成している。赤ワインにも含まれるポリフェノールは体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり健康維持に深く関与しているといわれ その効果が期待されている。
コーヒーを毎日飲む人は全く飲まない人に比べて胃がんの発症率が3分の2程度になっている報告が最近された。特に毎日3杯以上のコーヒーを飲む人は 全く飲まない人の半分程度の発症率となっている。これはコーヒーが胃の中の細菌に突然変異を起こすと同時にポリフェノールの抗酸化作用でDNAに傷がつくのを防ぐ働きがあるからではないかと 言われている。
空腹感を満たす効果もあるので飲むタイミングを上手く調整することでダイエットにつながる。また、運動能力向上効果もあり疲労を感じるまでの時間が遅くなる。 特に激しい運動では効果が顕著に現れる。
妊娠とコーヒー
健康な人が毎日コーヒーを数杯飲用することにより健康を保つことが知られているが、妊婦が1日2杯以上のコーヒーを飲用すると流産の確立が倍になるという報告が最近されている。 これまではコーヒーが胎児に与える影響はないとされていたが、ただでさえトイレが近い時期なので薄めのコーヒーにするとか、カフェインレスのものに変えるとか、全く飲まずに我慢をし ストレスを溜めるのも胎児に悪影響を与えるので妊娠期間中や授乳期間中はコーヒーと上手く付き合う工夫をするのがベストかもしれません。